その2 07年 GW函館・青森旅行
昨日の函館山の事をすっかり忘れてさせてくれるくらいの好天に恵まれた青森・函館旅行2日目、まずは函館駅の1番線から午前7時8分に出発する1両編成のキハ40 831系に揺られながら道南を走るローカル線、江差線を乗りつぶす。
出発前に函館観光の定番「白い恋人」を土産に買い、さらに朝食の駅弁「北の家族」¥1,050を買う。
これが駅弁のパッケージだ。
「函館駅駅弁北の家族」
1両編成の車内を見渡すと、予想以上に地元の人達の利用は多いらしく座席の7〜8割は埋まっている。私の地元の横浜の平日の昼間並みの混雑といったところか。
そんな状況の中で私は駅弁「北の家族」を広げ朝食にする。ちょっと恥ずかしい。車が中心の北海道では祝日の鈍行なんて殆ど利用しないだろうから何の苦もなく駅弁を広げられると思っていたのだがまさかこんなに客がいるなんて、逆に言えば鈍行もまだまだ利用する人は多いようだ。地方の鉄道を利用するのは何も通勤・通学客だけではないようだ。ローカル線の各駅停車、まだまだ捨てたものではないようだ。
車内の会話に小耳を傾けてみると、方言は殆ど聞かれず沿線住民とおぼしき年配の方でも標準語で地元の話題を中心にした日常会話を楽しんでいる。
もっと注意深く耳を傾けると、やはりこの車両にも鉄オタと分かる若者が3〜4人ほどがボックス席を占拠しており、今年3月に廃線となってしまった宮城県のくりこま高原鉄道やら鹿島鉄道といった全国のローカル線の話に花を咲かせている。
車窓から時折顔を覗かせる津軽海峡を目にしながらぼんやりとしていたら津軽海峡線と江差線が枝分かれになる木古内駅を発ち、いよいよここからは初乗車となる江差線に突入する。函館駅から乗ってきたキハ40 831系はこのまま江差線終点の江差まで直行する。
木古内駅から枝分かれになり江差線内に入ると、函館〜木古内間よりも深い自然に満ちた車窓を展開するようになり、北海道の鈍行停車駅の定番といってもよい廃車になった貨物列車の車両を利用した駅舎も見られる。
それが以下の駅舎
江差線沿線は山だけではなく川沿いを走る車窓も展開する。この光景はまるで私の地元神奈川県を走る小田急小田原線の秦野〜新松田間とよく似ている。秦野〜新松田間の車窓をご存知ない方は機会があれば是非足を運んでほしい。
こちらは今回の江差線のメインイベントと言ってもいいタブレット交換のシーンだ。この湯ノ岱駅でタブレット交換がある事を事前に知っていた私は、この湯ノ岱駅が近づいてくるにつれてせっかくのタブレット交換という撮影スポットが鉄オタ共に邪魔されて納得ゆく写真は撮れないのではないかという心配がついて離れなかったが、ラッキーな事にタブレット交換にカメラを向けているのは私一人だけだった。好天も手伝いこのタブレット交換のシーンに関しては100点満点だと思っている。昨日の濃霧の函館山の事はもう脳裏には無い。
湯ノ岱駅を出たキハ40 831は家が駅周辺に2、3軒しかない小さな駅に律儀に列車は止まっていって函館駅を今朝7時08分に出て2時間10分、江差線終着駅の江差に到着する。到着したキハ40 831はそのまま10時08分発の木古内行きとして江差線沿線の乗客を拾って走っていく。その10時08分発の木古内行きには私も乗り次の目的地を目指す。それまでのしばしの間、私もキハ40 831も一休みだ。
この江差駅は駅前には小さなタクシー用のロータリーがあり、駅舎を出て右手には雑貨屋があり営業している。駅舎正面から見える人家の奥には津軽海峡の海が見える。私はその雑貨屋で北海道新聞の朝刊を買い、木古内へ引き返すキハ40 831内で新聞を広げる。新聞を広げるなんてそこら辺のオヤジと何ら変わりはない、わざわざ旅先で何でそんな事をと言う意見もなかろうが、一日中客の絶えない地元の横浜ではこんな無人のクロスシートの車両で堂々と新聞を広げる事なんてまず出来ない、ささやかではあるがこれも旅先でしか味わえない一種の至福の一時と言えなくはないだろうか。
新聞に見入っている間に時刻は10時08分を回り、さっきと同じルートを引き返して今度は函館より遥か手前の木古内をこのキハ40 831は目指す。そして私は江差線沿線から見える風光明媚な車窓を再び堪能しながらこのキハ40 831の終着と同じ木古内を目指す。
この木古内を後にして次に目指すのは、本州最北端を走るJR津軽線の終着駅であり本州最北端の駅でもある三厩(みんまや)だ。したがってこの木古内駅で北海道とはお別れだ。特急白鳥18号に乗り換えるわずかな時間のうちに木古内駅駅舎を撮影して駅売店をちらっとのぞいてみたのだが、私の愛読書の一つであり3月にはサイン会にも行った漫画「鉄子の旅」の全巻ボックスが置いてあるのには驚いた。鉄パワー恐るべし。
本州最北端の駅、三厩を目指すためには津軽線に乗らなくてはならないのだが、私は津軽海峡線の津軽今別駅で降りて津軽線に乗り換える。実はこの津軽海峡線の津軽今別駅を降りてわずか5分歩くだけでJR津軽線の津軽二股(つがるふたまた)駅へたどり着く事が出来る。その津軽海峡線津軽今別駅には数本の特急が止まるのだがこの駅はホームに小さく小綺麗な待合室があるだけの無人駅、おまけにホームは短く5両分しか止まるスペースはなく、私が木古内から乗ってきた8両編成の特急白鳥18号は3両がホームからはみ出している。特急列車の車両がホームからはみ出しているなんておそらくこの津軽今別駅しかないのではなかろうか。
津軽今別駅は土手の上にある構造になっており眼下にはJR津軽線の津軽二股駅が道の駅に隣接して存在する。
この津軽二股駅と隣接している道の駅は名前の通り車で来ている人は結構多く建物の中は賑わっている。だが津軽二股駅として利用している人はごくわずかで、三脚付のカメラで津軽線の撮影に興じている鉄オタ、そして私のように乗りつぶしに興じているとおぼしき鉄オタが数名いるだけ。津軽二股駅ホームも2、3両分しか止まれない長さのホームが道の駅の裏方といっていいくらい目立たないところに1本あるだけでホームには屋根すらない。この津軽二股駅、道の駅の端っこに追いやられているくらい忘れられた存在とでも言うのだろうか。
そうこう思いをはせているうちに乗るべき列車がやって来た。
この津軽二股から津軽線の終着駅でもあり本州最北端の駅三厩までは駅数にして4つ、さっきまで滞在していた北海道とさほど変わらぬ車窓を見ながら列車は本州最北端の三厩に到着する。
とうとうやって来る事の出来た本州最北端の駅、達成感が私の体を突き抜けていくようだ。私以外に降りた客は結構いて15名ぐらいだろうか、殆どの人達は駅前ロータリーに間もなくやって来たバスに乗っていずこへと去っていった。そして私は次の発車までのわずか16分の間に駅観察。
こうしためぼしい駅やいわゆる秘境駅に置かれている「駅ノート」を一通り読み私もメッセージを記入したが、列車の出発時刻になってしまったのでやむなく書きかけの駅ノートと三厩駅に別れを告げ、さっき乗ってきたキハ40 557、キハ48 1510に飛び乗る。今度この駅を訪れる日は来るのだろうか。
本州最北端の三厩駅からさっき津軽線に乗り込んだ津軽二股駅を通り過ぎ、列車は蟹田に着く。三厩から乗ってきたキハ40 557、キハ48 1510とはここでお別れだ。ここからは都会と変わらないロングシートで青春18きっぷユーザーの天敵として名高い(?)701系に乗り青森を目指す。
地方都市のさほど混雑しない沿線をロングシートの車両を走らせる必要がどこにあるのだろうか。最近になり秋田運転所にセミクロスシートの701系がようやく出来たという話を小耳に挟んだが青森まで普及するのにはまだまだ時間がかかるようだ。青森に限らず全国の701系に1日も早く浸透する事を願ってやまない。
5年ぶり5回目の訪問の青森駅、この青森駅駅舎は国鉄時代から全く変わっていない。とは言っても国鉄時代には写真でしか見た事がないのだが函館駅とは違いリニューアルはされていなくて、青森駅のプラットホームの端には青函連絡船への乗り換えに使用された跨線橋が未だに残っている。ただし板で打ち付けてある為、上り下りは出来ないが。
そんな使用されなくなった跨線橋の先にあるかつて青函連絡船として使われていた八甲田丸、これが今日の最終目的だ。
この八甲田丸は1988年(昭和63年)に青函連絡船廃止後に「メモリアルシップ八甲田丸」として青函連絡船の資料館として第二の人生を送っており、船内には国鉄型車両も数両が保存状態良好で展示してあるらしい。実に楽しみだ。入場料¥500を払い早速見学だ。
こうした操縦席を一般解放をしたり写真やパネル、更に現役時代に実際に運航のために使われていた様々な器具が展示されている。
だがやはり我々テツにはこれが一番だろう。
かつて国鉄時代の北海道で特急として使われていたキハ80系と客車鈍行の牽引機として使われていたDE10系だ。確かに保存状態はいい。暗い船内での撮影の為、やや見づらい写真になっているのはご勘弁願いたい。いやそれとも私の写真撮影技術の未熟由か?反省をしつつ八甲田丸をあとにする。今日はここまでだ。時間はまだ午後3時半と早いが宿でゆっくりする時間もいれたかったのであえてスケジュールに入れた次第だ。宿のある八戸までは臨時特急つがる86号クハ481-3005形、6両編成1号車に乗って向かう。ほどなく八戸へ到着して改札を出ようとしたらとんでもない失態を演じてしまう。八戸ではこの青森・函館フリーきっぷは使えないというのだ!
何故かというとこの青森・函館フリーきっぷの利用エリアは八戸から4駅先の三沢からになっており、従って今の三沢〜八戸間を精算しなくてはならないのだ!
それだけでない、明日はその三沢から十和田観光電鉄に乗り、終点十和田市駅から次の目的地を目指さなくてはならないので明日の八戸〜三沢間も手持ちのフリーきっぷではなく自腹になってしまう!フリーきっぷの有効エリアを見落とすなんて鉄オタの風上にもおけない事だ!これでは全国の鉄オタから締め出しを喰らってしまう!猛省にかられながら明日に備える。夕食は八戸駅駅ビル内のレストランでゲンかつぎにカツ定食だ。
最後に今日5月3日、旅行2日目のルートをアップしておきます。
函館(1番線) 7:08発〜普通(津軽海峡線・江差線、キハ40 831、1両編成、行先表示→江差)〜9:18着 江差 10:08発〜普通但し湯ノ岱〜木古内間は通過(江差線、キハ40 831、1両編成、行先表示→木古内)〜11:11着 木古内 11:23発〜特急白鳥18号(津軽海峡線、モハ485-3081、8両編成5号車4番D席、行先表示→八戸、定刻は木古内11:19発)〜津軽今別 12:03着〜(徒歩)〜12:09着 津軽二股 12:22発〜普通(津軽線、キハ40 557、2両編成1両目、行先表示→三厩)〜12:37着 三厩(みんまや) 12:53発〜普通(津軽線、キハ48 1510、2両編成1両目、行先表示→蟹田)〜13:34着 蟹田 13:47発
〜普通(津軽海峡線、クハ700-12、3両編成3両目、行先表示→青森)〜青森 14:25着〜(徒歩)〜14:39着 青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 15:25発〜(徒歩)〜15:52着 青森 16:06発〜臨時特急つがる86号(東北本線、クハ481-3005、6両編成1号車13番D席、行先表示→八戸)〜八戸 17:21着(駅周辺を撮影してから宿に向かう)
















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