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2007年8月15日 (水)

1日目07年夏島原鉄道の旅

2007年(平成19年)8月4日(土)


今年2007年の横浜は例年になく梅雨が長くてようやく梅雨明けが発表されたのは3日前の8月1日、やっとうっとうしい季節から解放され私達の会社は今日4日土曜日から13日日曜日まで夏期休暇に入る。
それにしても待ちに待った夏休みの筈なのに不思議と実感が全然湧いてこない。これは思うに前述の長梅雨の影響もあるのではとふと思った。

と言うのは普通梅雨というのはだいたい7月20日頃には明けて、それからさんさんと太陽が照りつける真夏がやってきて夏到来の雰囲気が否が応にも高まる。そして暑さに負けずがむしゃらに働いているとそのご褒美として夏休みの到来というのが普通なのだが今年の場合、梅雨が明けてからまだ3日しか経っていない。真夏らしい暑さも来ておらず都会特有の蒸し暑いばかりの毎日が続いている。こんな陽気ではせっかく夏休みが来ても実感に乏しいのは当たり前、これが私の感想だ。
まあつまらぬ文章から始まった今年2007年の夏休み、今年の夏は来年3月いっぱいで長崎県島原半島を走る島原鉄道の諫早〜加津佐間の中で南線とも呼ばれる南半分に当たる路線の島原外港〜加津佐間が廃線になるのに伴い、島原鉄道南線にとって最後の夏を見届けに行ってきた。
厳密に言えば代わりの案があれば路線存続に向けて検討するという表向きの公式発表はあったが実際車社会に切り替わっている地方交通におけるこの現状、代わりの案があるとは到底思えず廃線になる路線に対するせめてもの慰めの言葉程度にしか聞こえず廃線は決定的なものと言っていいだろう。辛い台詞まで出てしまったのでそんな嫌な気分をかき消すかの如く2007年夏の島原鉄道の旅の模様をお届けする。

朝は自宅を8時前に出発する。島原半島という遠方に向かうにしては随分ゆったりとした出発だ。何故そんなゆったりとしたスケジュールなのか、それは島原半島到着は明日を予定しており今日の旅1日目は島原半島へ向かうまでの鉄道を堪能するためだ。
この目的地へ向かうまでにどれだけの鉄道に乗りどのようなルートを通るのか、これこそが我々テツの醍醐味であり目的地に到達する以上の大きな意味を持つのだ。
「それでは遠回りになる」
だの
「早く目的地に着きたい」
というのが一般論なのだがより多くの車両を見て様々な鉄道ルートを楽しみたい我々テツにはこうした目的地での観光を楽しむ以上に重要な意味を持つ。

そんな島原半島までの遠回りルートの記録、これからお届けする。

「(写真)東海道新幹線品川駅」
今回の旅の起点も無論地元の横浜がスタート地点なのだが、新横浜から東海道新幹線に乗るなんてありきたりなルートは取らない。何故なら実は私、東海道新幹線の品川駅をまだ利用した事が無かったので今回の旅行は初利用にはいい機会なので利用する。但しこの東海道新幹線だって博多まで行くのはもちろんの事、新大阪やら名古屋まで乗るつもりは無い、この東海道新幹線は浜松で乗り捨ててこの後は青春18きっぷやら私鉄を乗り継いで京都を目指す。

「(写真)クハ312-14形浜松駅」
浜松から乗るのは関西方面へ向かう青春18きっぷユーザーの強い味方、新快速に乗り名古屋を目指す。東海地方から関西地方にかけては沿線を平行して走る名鉄や近鉄、そして阪急、京阪電鉄という並み居る私鉄王国に対抗する為、新快速という特別料金無しで乗れる列車を多数運行して熾烈な客の奪い合いを演じている。
おまけにこの新快速を含めた東海・関西地区のJRは大半の車両でクロスシートを採用している有り難い車両だ。しかも青春18きっぷは新快速を含む快速にも乗れる。実に至れり尽くせりだ。東北地区に蔓延しているロングシートの701系には是が非でも見習っていただき、こんなふざけたロングシート車両は撤廃してもらいたいものだ。

「(写真)名古屋名物駅弁なごや一番」
名古屋では昼食の駅弁を買って今年10月で経営母体が変わる近鉄養老線に乗るべく名古屋から近鉄養老線の起点桑名を目指す。名古屋から桑名間のJR関西本線は近鉄名古屋線と線路が平行している上、車両基地や貨物ヤードも車窓から見えるテツにとっては何ともたまらない路線だ。
快速に乗ってきたので桑名には20分ほどで到着し発車までの時間は駅に出入りする近鉄車両を撮りまくる。

「(写真)近鉄車両」

写真が撮り終わり近鉄養老線は桑名駅を出発する。乗客は1両につき10人も乗っていない状態の典型的な地方私鉄だ。近鉄養老線は桑名から大垣を経由して揖斐までを結んでいる路線だが今回は桑名から大垣までの乗車を予定している。だがこの桑名から乗る電車は途中駅の美濃松山までしか行かない為、大垣を目指すには32分待って大垣行きの電車に乗るしかない。
そんな美濃松山駅はこんな感じの駅だ。

「(写真)近鉄養老線美濃松山駅」
このように上下線の行き違い設備があるだけの無人駅、こんな閑散とした場所を尻目に近くには国道 号線があり何台もの車が何事もなく通り過ぎていく。道路沿いにはコンビニも何軒かある。そのコンビニで飲み物を買い、さっき名古屋駅で買った駅弁「なごや一番」を食べる。何せ名古屋から桑名間は混雑の為駅弁は広げられず、桑名からこの美濃松山間の車内はロングシートの為、駅弁は広げられずこの美濃松山駅でようやく遅めの昼食だ。この駅弁「なごや一番」の中身はうな重で見られるタレをまぶしてあるご飯の上に名古屋名物のひつまぶしと名古屋コーチンがのっている何とも豪華な駅弁だ。空腹を満たすのにはちょうどいい、名古屋へこれから訪れる方は是非ともお試し下さい。

駅弁を食べ終わりしばらくすると大垣行の列車がやってきた。車内の客はやはりさっきと同じく1両あたり10人ほどしか乗っていない上、この美濃松山から乗った乗客は私一人だけだ。そんなのどかな電車がいつもと変わらず大垣を目指す。

「(写真)近鉄養老線養老駅」
今回の旅行で残念ながら時間の都合で降り立つ事は出来なかったのだが、降りる事が出来なかった事が実に悔やまれる駅がこの養老駅だ。
養老駅はその名の通り、養老乃瀧伝説の舞台になった場所でそれにあやかりこのように駅の天井にはたくさんのひょうたんが吊してある味わいのある駅だ。
駅舎の方は無論途中下車がスケジュールの都合で出来ないのだがきっと正面から見ると養老乃瀧伝説の名にふさわしい駅舎なのだろう、そんな想像力が掻き立てられる駅舎だ。何とか今年の10月の経営母体が変わるまでに訪れてみたいものだ。
この養老駅は上下線の待合い設備のある駅、さっき乗ってきた近鉄養老線桑名行きの電車と交換して大垣を目指す。

「(写真)近鉄養老線西大垣駅駅舎」
近鉄養老線大垣駅の一つ手前にあるのがこの西大垣駅、木造の歴史ある駅舎できっぷ売り場の方に目を向けても自動券売機などという代物も無く昔ながらの窓口で駅員を通しての対面式の販売方法を今に残している。
更にこの西大垣駅には近鉄養老線の車両基地があり、駅のホームからもこのようにたくさんの近鉄車両が見られる。
もちろん私は事前に西大垣駅に車両基地があるという情報をキャッチしていたので駅のホームからだけでなく別の角度からもこの西大垣駅の車両基地を見たかったのだが残念ながら車両基地を別角度から見られるような道が無い。実に残念だ。悔し紛れにこの西大垣駅からJR大垣駅まで歩いていき無駄足に終わった分を節約する。幸いこの西大垣駅からJR大垣駅までは歩いて20分ほどの距離で道も大通りに沿って一度左折するだけで行ける単純な道順だ。次の工程にも影響は無い上、古くから栄えている大垣の街並みの散策になる。多少暑いがせっかくの大垣の街並み、楽しみながら歩いていこう。

「(写真)大垣城入口」
大垣は古くからの城下町、しかも今日は偶然にも夏祭りの日になっているみたいでたくさんの模擬店が見られる。そういえばさっきの近鉄養老線の車内にも女子高生と思しき浴衣姿の女の子が結構いた。おそらく友達とこの祭りへ向かったのだろう。私がこれから西の九州島原を目指すが途中こうした夏祭りの光景、或いは夏祭りへ向かう人達とかなり遭遇するかもしれない。そうなるとのんびり座席に座って車窓を楽しむというわけにはいかないかもしれない。そう思うと私の足は少しでも速く駅に着き座席を確保しなければという思いに変わる。自然に私の足は速くなり、いつの間にかJR大垣駅に着いていた。

「(写真)近鉄養老線大垣駅駅舎」

「(写真)JR大垣駅駅舎」
さて大垣駅から京都を目指して乗り込んだ電車、何とか座席は確保する事は出来、一路京都へ向かう。但しこの大垣から乗ってきた列車は途中の米原までしか行かない。米原では京都へ向かう新快速へ乗り換えだ。
米原へ到着するなり私は向かいのホームに止まっている京都へ向かう新快速へ座席を確保すべく重い荷物を手にしながらもダッシュを駆けてその結果、座席は確保出来た。これで京都までは安泰、のんびり出来る。
そして電車は間もなく京都に着く。
そんな京都駅で撮った車両は以下の通り。

「(写真)京都駅の車両」
さてしばらく京都駅に来ては客を乗せて去っていく車両を撮影した後、京都駅近辺にある銭湯に入って再び京都駅へ向かう。ここから乗るのは長崎へ向かう寝台特急「あかつき」だ。

「(写真)寝台特急あかつき」

今や貴重な存在になってきたブルートレイン、これまで乗ったブルートレインは「あけぼの」と「さくら」であり3度目の今回、関西発のブルートレインは初乗車だ。いやが上にも気持ちが高まる。
だがこの寝台特急「あかつき」、車内販売は一切無くロビーカーも無い為、電車に乗ったら寝る以外にする事が無い。食料を調達するには途中駅の新大阪と大阪でそれぞれ5分ほど停車するのでその間にダッシュで駅ホームのKIOSKで買うしかない。私は何とか飲み物2本とパン2個、そしておにぎり2個を確保した。何とも侘びしい。

だがその侘びしい気持ちを一掃したのはこの明石海峡大橋だ。

「(写真)明石海峡大橋」
車内からの撮影の為、ガラスに光が反射してしまい不鮮明な写真で申し訳ないがライトアップされた明石海峡大橋の勇士、分かるだろうか。
「あかつき」号ではわざわざこの明石海峡大橋が近づくとその旨を知らせてくれるアナウンスまであった。実に美しい。
このライトアップされた明石海峡大橋をまぶたに焼き付けて旅行1日目の報告はここまでにする。明日はどんな鉄道が私を待ち受けているのだろうか。


1日目ルート
横浜 8:38発〜普通(東海道本線(横浜〜戸塚間の線路内人立ち入りの為20分遅延)、サハE231-1084形、15両編成6号車、行先表示→東京)〜8:54着 品川 9:14発(24番線)〜ひかり405号(東海道新幹線、(300系)325-544形、16両編成5号車デッキ→三島駅手前から着席、行先表示→新大阪)〜10:35着 浜松 10:48発(3番線)〜(東海道本線、クハ312-14形、8両編成1号車、行先表示→大垣(豊橋から新快速))〜名古屋 12:13着〜(徒歩、駅弁調達)〜13:00着 名古屋(12番線) 13:30発〜快速みえ9号(関西本線、キハ75-105形、2両編成2号車、行先表示→鳥羽)〜13:48着 桑名 14:06発〜普通(近鉄養老線、625
形、3両編成3号車、行先表示→美濃松山)〜14:25着 美濃松山 14:57発〜普通(近鉄養老線、606形、2両編成1号車、行先表示→大垣)〜西大垣 15:56着〜(徒歩)〜16:33着 大垣 16:36発〜普通(東海道本線、モハ313-5004形、6両編成4号車、行先表示→米原)〜17:10着 米原 17:21発〜新快速(東海道本線、サハ223-1031形、8両編成4号車、行先表示→播州赤穂)〜京都 18:12着〜(徒歩、銭湯、夕食)〜19:42着 京都 20:02発〜寝台特急あかつき(山陽本線・鹿児島本線・長崎本線、オハネ15-353形、(荷物車1両を除き)10両編成8号車、行先表示→長崎)〜(車中泊)

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