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2007年9月 6日 (木)

2日目07年夏島原鉄道の旅

07年(平成19年)8月5日(日)

明石海峡大橋を夜景に見ながら眠りにつき途中、下関に停車して寝台特急「あかつき」は本州内の直流電気機関車から九州へ向けて交流電気機関車への付け替えが行われているのは知っていたが眠気に負けてしまい付け替え作業を見に行くのが億劫になってしまい、下関でのメインイベント(?)の機関車付け替えは見る事なく「あかつき」は下関を出発、関門トンネルをくぐり、いよいよ自身3度目の九州に上陸した。

思えば初めて九州にやって来たのは8年前の99年(平成11年)の元日、当時京都発の夜行鈍行「ふるさとライナー九州」に乗って来たのが最初だ。
あの時は久大本線を当時走っていた普通客車鈍行に乗りに行くのが目的だった。終点の博多まで「ふるさとライナー九州」に乗り、博多からは久大本線普通客車鈍行の始発駅の鳥栖まで行ったものだ。もちろん手には今回の島原旅行と同じ青春18きっぷを握りしめて。

鳥栖から普通客車鈍行に揺られて日田彦山線の夜明駅まで行ってそこからは日田彦山線に揺られて小倉へ行き再び本州へ戻り、宇部に当時残っていた小野田支線のクモハ42形に乗ったものだ。

2度目の訪問は2004年(平成13年)の1月、同じく目的は普通客車鈍行に乗る事だったのだが乗った路線は筑豊本線、最後の通称赤い客車と呼ばれていた50系に乗りに行くためやはり夜行鈍行「ふるさとライナー九州」に乗り筑豊本線との接続駅であり日本で最初の立体交差型の駅である折尾駅で筑豊本線に乗り換え目的の上り普通客車鈍行に乗る為に 駅先の まで行き、上り列車でもある普通客車鈍行に乗り換え終点の門司港駅まで行ったものだ。
(※注意 筑豊本線の上り終着駅は若松だがこの50系普通客車鈍行は折尾から鹿児島本線に乗り入れ、門司港駅まで走っていた)

そしてこの時も片手に青春18きっぷを握りしめて宇部へ行き小野田支線を当時走っていたクモハ42に揺られたものだ。

あれから早6年、3度目となる九州での目的は諫早から加津佐を結ぶ島原鉄道の来年3月を以て廃線となる末端路線の乗車とこの島原鉄道に9両も残っている旧国鉄カラーの気動車の乗車並びに撮影だ。その模様の報告の前に鳥栖駅での寝台特急「あかつき」と熊本へ向かう寝台特急「なは」との切り離し並びに機関車の交換シーンをお届けする。下関の分までじっくりとお楽しみ下さい。

「(写真)鳥栖駅機関車切り離し&交換シーン」

鳥栖で寝台特急「なは」を切り離して身軽になった寝台特急「あかつき」は一路長崎へ向かう。そして私は手前の諫早で「あかつき」を降りて島原鉄道に乗り換える。寝台特急「あかつき」とは終着駅長崎まで乗る事なく諫早でお別れだ。
諫早に到着する前にこのような車窓が展開した。

「(写真)佐賀付近海」

この大海原の近くに線路が敷いてある事が信じられないくらいの素晴らしい風景だ。天気も快晴でこれから始まる島原鉄道の旅の前祝いのようだ。そんな思いに浸っているうちに寝台特急「あかつき」は島原鉄道との接続駅諫早に着く。「あかつき」とはここでお別れだ。

「(写真)あかつきレガートシート車両」

この寝台特急「あかつき」にはライバル夜行バスへの対抗策として女性客獲得の為に最後尾の客車は女性専用車両になっている。
外観もこのように他の客車と明らかに違うカラーリングになっており男性禁制をアピールしている。全国的に苦戦を強いられている寝台特急、今日は果たしてどのくらいの客がこの寝台特急「あかつき」を利用したのだろうか。

「(写真)諫早駅駅舎」

新築の駅舎で完成して10年経ったか否かという感じの作りだ。駅周辺もこれといった特徴のないスーパーが立ち並ぶ何処にでも見られる光景だ。風情は感じられない。

「(写真)大村線車両」

諫早駅はこれから乗る島原鉄道だけでなくハウステンボスを経由して佐世保へ向かうJR大村線との接続駅でもある。
昨今のリバイバルカラーブームを受けてこの大村線にも旧国鉄カラーに塗り替えたキハ66、67が走っているという噂を聞いたが残念ながら対面は果たせなかった。
粘ってこの諫早駅でキハ66、67が来るのを待つという手もあるが今回の目的は島原鉄道、そんな事をしていたら時刻表通りに旅行を進める事が出来ない、名残惜しくも大村線諫早駅ホームを後にして島原鉄道乗り場へ向かう。

「(写真)島原鉄道2511形」

記念すべき島原鉄道初乗車となる車両は島原鉄道の主力車両2500形だ。この列車に乗ってまずはこの8時40分発の113列車の終点であり車庫もある南島原駅を目指す。座席も運良く景色のいい進行方向左側の海が見える場所を取る事が出来た。そんな海側の車窓から写した写真は以下の通り。

「(写真)海」

さっきの寝台特急「あかつき」から見た海と負けず劣らず素晴らしい風景だ。

「(写真)海に最も近い駅〜駅」
事前に海に最も近い駅とは知っていたが実際に見てまさかこんなにも海に近い事に驚いてしまう。
海に近い駅としては北陸本線の青海川駅が有名だが私はまだこの青海川駅には行った事がない上ご存知の方通り、先日の新潟沖地震の影響で土砂崩れの被害に遭ってしまい現在も不通の状態が続いている。
いつの日か訪問を果たしてどのくらい海に近いのか比べてみたいが今は一日も早い復興を遠く諫早から祈るのみだ。頑張ってほしい。

「(写真)国見高校優勝記念碑」

この〜駅は高校サッカーで有名な国見高校の最寄り駅になっておりこのように駅ホームに記念碑が設置してある。

「(写真)南島原駅駅舎」

諫早から列車に揺られる事1時間18分、113列車の終点の南島原駅へ到着する。島原鉄道の駅舎はホームに屋根しかない無人駅や近年改築されたと思しき新しい駅舎ばかりで風情に欠いているのだがこの南島原駅は違う、このように昔ながらのしかも堂々とした造りだ。しかも鉄ヲタは私以外には1人2人しか見当たらない。撮影ポイントでの譲り合っての撮影を考える必要はなく人気も少ない。安心して購入間もない私の新しい相棒の最新デジカメ、オリンパスμ780でこの素晴らしい駅舎を撮影する。

「(写真)南島原駅きっぷ売り場」

南島原駅の見所は駅舎だけではない。きっぷ売り場はこのように券売機などなく格子状の窓口からきっぷを購入するスタイルだ。昔はこうした格子状の窓口が全国の至る所で見られたそうだが実際に見るのは初めてだ。
改札口も自動改札機などといった代物はなく、かといって鉄骨製の改札口もない出札口のそばの小窓から顔をのぞかせる駅員にハサミを入れてもらうスタイルだ。何から何まで昔ながらの鉄道の原風景がここにあると言ってもよい。しかもこの南島原駅は来年3月の廃線の対象にはなっていない。だからこそこうした昔ながらの鉄道原風景がいつまでも残り続ける事を願ってやまない。
そして南島原駅の目玉、車両基地だ。

「(写真)南島原駅車両基地車両数枚」

私はこうした鉄道旅行をした際には必ず車両基地に立ち寄り、輸送に毎日奔走する車両達を撮る事にしている。
そんな中でもこの島原鉄道は別格だ。何故なら旧国鉄カラーの気動車を9両も有している上、前述の来年3月の島原外港〜加津佐間廃線に伴い運行区間が短縮されるとなるとその分余剰になる車両が発生する。その余剰の車両には車歴が長いこの旧国鉄カラーの9両が選ばれるのが確実な情勢になってきている。
その為来年3月の廃線と同時期にこの旧国鉄カラー9両が運用を退く可能性が出てきたのでこの夏は残された最後のチャンスだ。いとおしむような思いで様々な角度からシャッターを切る。
そして1時間近く撮影をしていると次の列車がやって来た。島原鉄道の主力車両、キハ2500形だ。この車両で向かうのは雲仙普賢岳の噴火被害を伝えるニュースで何度も名前の出てきた深江に向かう。

「(写真)島原鉄道深江駅駅舎」

ご覧の通りシンプルなコンクリート製の駅舎で無人駅ではないが民間委託駅のようで近所に住む主婦と思しき女性が一人できっぷの販売を行っている。それにしても暑い。駅周辺にはコンビニも無いので列車が来るまでエアコンの効いたコンビニ内で涼む事も出来ない。仕方なく駅の屋根付きの待合室で涼む事にする。

民間委託の駅員は冷房の効いた駅員室で涼みながら仕事をしている。出来るなら私も入りたいくらいだが無論そんな事は出来る筈はない。
だがそんな暑さを和らげてくれる列車が到着した。トロッコ列車だ。

「(写真)島原鉄道トロッコ列車」

この島原鉄道では雲仙普賢岳の火山活動が落ち着き島原鉄道が完全復旧したちょうど10年前の97年(平成9年)から毎年夏にこうしたトロッコ列車を運転して災害から立ち直った島原鉄道の元気な姿を全国にアピールしてきたが、来年3月の部分廃線に伴いこのトロッコ列車も今年の夏が最後の運行になるという。
それを知ってか車内は子供達でいっぱいだ。私はこのトロッコ列車は撮影のみで今回は乗車の予定はない。トロッコ列車はこの深江駅で上り列車を待機した後、折り返して〜駅へ戻る。ところがその待機列車はこれだ!

「(写真)旧国鉄カラーキハ2013形」

まさに驚愕の瞬間だ!写真でしか見た事がないオレンジとクリームのツートンカラーの旧国鉄塗装車両が今私の目の前にいる!トロッコ列車そっちのけで私は夢中でシャッターを切りキハ2013形はすぐに深江駅を後にしていき待機中のトロッコ列車はキハ2013形が止まっていた上りホームへポイントを伝って行き〜駅へと去っていった。
そして終着駅加津佐を目指すべく私が乗り込む車両は私の今回島原鉄道訪問の最大の目玉、キハ2006形旧島鉄カラー、通称ネコひげだ!

「(写真)キハ2006形旧島鉄カラーネコひげ」

このキハ2006形旧島鉄カラー、通称ネコひげは昭和55年まで島原鉄道が諫早駅から国鉄長崎本線に乗り入れ長崎まで直通運転をしていた頃に用いられた車両だ。だからこうしてキハ66、67系を彷彿させるカラーリングになっている。
はやる気持ちを抑えつつネコひげに乗り込む。幸い窓際の座席も確保出来た。古い車両の為エアコンはなく扇風機のみだがさっきの深江駅に比べれば各段に心地いい。そんな心地よさに揺られながら終着駅加津佐まで諫早湾を車窓に見ながらのんびりと過ごす。
その車窓から見た諫早湾がこれだ

「(写真)白浜海水浴場前〜加津佐間、諫早湾」

そしてこれが終着駅の加津佐駅

「(写真)加津佐駅駅舎」
ごく普通のコンクリート製の駅舎、乗客も駅舎よりも今乗ってきたキハ2006形通称ネコひげに注目が集まっており中には女性の姿も見られる。鉄道好きの女性鉄子ブームはこの諫早にも浸透しているのか?
そう思いながら加津佐駅近くのコンビニで昼食を買い宿のある南島原まで引き返す。今乗ってきたキハ2006形通称ネコひげがそのまま引き返して行く。

「(写真)島原駅駅舎」

宿のある南島原に向かう前に立ち寄ったのが島原鉄道最大規模の駅舎、島原駅だ。言うまでもなく近くの観光名所島原城を模した駅舎で平成元年完成の新しい駅舎だ。駅舎内には広い待合室と土産物屋もある。その土産物屋で職場のみんなといつもお世話になっている自閉症者就労支援施設のスタッフへの土産物を買い宿に向かう。今日もよく動いた。自分にお疲れ様と言いたい。

宿に着いたのは夕方5時半頃、明日の最終日も動きまくるのでそれに備えてすぐに休む。
明日の最終日、果たしてどんな鉄道が待ち受けているのだろうか。

2日目ルート
〜(車中泊)〜8:12着 諫早 8:40発〜普通(島原鉄道(113列車)、キハ2511形、1両編成、行先表示→南島原)〜9:58着 南島原 10:55発〜普通(島原鉄道(115列車)、キハ2512形、1両編成、行先表示→加津佐)〜11:09着 深江(12:00着観光トロッコ列車2便撮影) 12:34発〜普通(島原鉄道119列車、キハ2006形旧島鉄カラーネコひげ、1両編成、行先表示→加津佐)〜13:32着 加津佐 13:57発〜普通(島原鉄道126列車、キハ2006形旧島鉄カラーネコひげ、1両編成、行先表示→南島原)〜15:04着 南島原 15:37発〜普通(島原鉄道、キハ2510形、1両編成、行先表示→諫早)〜15:41着 島原 17:07発〜普通(
島原鉄道、キハ2512形、1両編成、行先表示→加津佐)〜南島原 17:11着〜(宿に向かう)

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コメント

島鉄の旅、面白そうだね~
南線行ってみたいなあ・・・てか行かなきゃ!

島原鉄道南目沿線に住んでます窓からかすかに車両が見える場所来年今頃はもう見ることが出来なくなれば寂しく思います!

言い忘れです!第三日曜日は1日乗り放題1500円券が有り鉄道、バス、フエリーが使えるはずですが?

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